・取り組みのきっかけは、「おかしいな」から始まります。
平成25年4月、町内老人会のお世話係さんが、「お誕生月の赤飯」を配って来られ、「老人会っていっても、別になんにもないから、会費年額一人1000円もらうのが気の毒みたい」「カラオケでものぞきに来て」「みんな喜んで集まるの?」「好ききらいもあるし、誰といっしょかにもよるし、そんなに人気はないね。いつも7人くらいの常連やわ」「会費はいるの?」「いや、それは町内老人会から業者へ払うから、個人は費用はかからんのです」と、週に2回、福祉会館へ町会老人会毎に集まって3時間ほど歌うとのことでした。
さて、平成26年になって、平成25年度のS地域活動協議会の補助金の使われ方に関する「事業実績報告書、収支決算報告書、領収書等」を公開請求しました。
S地域活動協議会(地活協という)には、区の予算から4,290,000が交付され、11の事業に配分されていました。
「あれ? おかしいな」と思ったのは、特に次の2点でした。
1件は、S地活協の事業団体として構成員に入っていない防犯協会の「青色パトロール巡回事業」の316,286円に、補助金が315,000円充当されていたことです。こは、長年にわたり防犯協会の独立した事業として、独自の会計でやってきたものです。地活協の補助金対象事業として予算申請していませんでした。
もう1件は、カラオケ情報料の領収書が2カ所の福祉会館で各12枚ずつ発行され、補助金が充当されていることでした。 各町会老人会から情報が支払われていると聞いていたのに?
ということで、補助金充当分の返還を求める住民監査請求をして、市に返還させられました。
返還額は、205,500円(情報料)+33,784円(加算金)=239,284円でした。
平成25年度からは、情報料に補助金を充当せず、利用者から徴収した金額(老人会負担)で支払っています。
情報料は、平成29年度、年間275,200円 カラオケ代として、「Sカラオケ倶楽部宛ての領収書に代わっています。
地活協宛てではありません。