1.全国市民オンブズマン連絡会議に登録されていない団体(大阪)の存在も
(1)分類A
全国市民オンブズマン連絡会議に登録されている団体です。
① 市民オンブズマン福岡(設立認証年月日1999年9月29日)
住民監査請求団体の法人化への取り組みで、日本で一番早く、法人化に取り組んだのは、「市民オンブズマン福岡」です。1995年12月に団体が発足し、その後、「1999年9月29日、福岡県の特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を得ました」とされています。「市民オンブズマン福岡」には、発足時から非営利法人に関する会計や税務の第一人者であった公認会計士の赤塚和俊先生がおられました。
② 特定非営利活動法人おおいた市民オンブズマン(設立認証年月日2002年9月12日)○
③ 認定NPO法人市民オンブズマンおかやま(設立認証年月日2006年4月20日)○
④ 特定非営利活動法人 市民オンブズマン連絡会議・佐賀(設立認証年月日2000年8月18日)○
(2)分類B
全国市民オンブズマン連絡会議連絡会議に登録されていない団体です。
① 特定非営利活動法人 青空会オンブズマン九州
② 特定非営利活動法人市民オンブズマンネットワーク行政
③ 特定非営利活動法人 葉山町民オンブズマン
④ 特定非営利活動法人おおむた市民オンブズマン
⑤ 特定非営利活動法人 生駒市民オンブズマン
⑥ 安芸高田市民オンブズマン会議
内閣府NPOホームページでは、上の10団体が認定NPOとして登録されています。
(3)大阪にきちんとした団体が必要
大阪に、法人化されたきちんとした団体が必要ではないでしょうか。
オンブズマンという言葉だけが広く知られている現状で、世話人の携帯電話には相談の連絡があります。行政からの内部告発の連絡もあります。大阪の市民グループとして誕生した団体として認識がされている団体は、現在では「見張り番」だけになっています。府下市町にもオンブズマンの組織があります。
しかし、テレビや新聞で「オンブズマン」という活動を知ることとなった人がまず、尋ねてこられるのが、わたしたちの市民グループ「見張り番」だけです。見張り番だから、連絡をしてきたというひとがいることも事実です。
大阪にきちんとした団体を設立する必要があると、世話人会では考えております。
2.市民グループ「見張り番」の存在意義と現状の課題
(1)存在意義
これまで、私たち市民グループ「見張り番」が大阪市に返還させた公金の額は、住民監査請求・167億7036万円、住民訴訟・41億1336万円で、200億円を超えます。
この活動には、市民が手弁当で活動してきた重みがありますし、これからも活動を継続していく必要があると考えています。
(2)新しい取り組み
「見張り番」世話人会で話し合い、会報にもお知らせしていますが、会員のみなさんに、「見張り番弁護団」のうちから、弁護士の紹介の取り組みをしています。 法律相談扶助として、見張り番から5000円を弁護士に支払、問題が解決した場合には、寄付をお願いするということも行っています。
(3)現状の問題
見張り番も30年を経過し、創立時の会員さんも亡くなられたり、高齢のため退会をされたりした方も多くなっています。
会費納入もそれに伴い、徐々に減少し、十分なものとは言えなくなりました。会費収入以外の寄付に頼っている部分もあり、経常的な経費が会費収入だけでは賄えないようになってきました。
3.大阪をよくする行財政監視活動への寄付
――見張り番の法人化と「ふるさと納税」の試み」――
(1)「ふるさと納税」をモデルに
(2)市民グループ「見張り番」が取得する法人格
市民グループ「見張り番」が取得すべき法人の類型を考えました。市民グループ「見張り番」のような非営利団体に合う法人には、先ほどからあげた特定非営利活動法人(NPO法人)、一般社団法人、一般財団法人があります。
見張り番では、NPO法人を選択せず、一般社団法人の法人格の取得をし、事業活動を整理して、内閣府の認証を得て、公益社団法人を取得するようにしたいと考えています。
(3)寄付収入の目標
① 300万円を目標に
② 使途の制限をつけた条件的寄付の受付も可能
4.おわりに ――つぎの10年も続けられるようにしたい‐―
30年を迎え、つぎの10年も迎えられるようにするには、どうしたらよいか、世話人会の課題として出てきています。
寄せられた会員さんからの相談を、また、会員ではないが、「見張り番」のことを何かのきっかけで知って、相談にこられ、感謝していただくこと、そして会員さんになっていただくこともあります。市民グループ「見張り番」の活動というのは、「おおやけのおせっかい」っていうもんだなと思うことがあります。
今日の総会は、普段の総会とは違います。世話人の一人として、いろいろとやって来て、特に、計理と言うものの中から、こうやればよいと思えることを提案しています。
世話人会でも折に触れ、議論をし、先行して法人格を取得したオンブズマンの事務局の方にもアドバイスをいただいています。
どうぞ、深いご理解をいただいて、公営社団法人の法人格取得のための会員の皆様からの支援をいただくことをお願いいたします。
(以上)